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第29話 魔法使いギルドと側室契約

Auteur: 月歌
last update Date de publication: 2025-12-19 18:27:46

モモはふわふわと浮かびながら、テーブルの上を横切ってカインの傍で控えていたマントの男の腕に収まった。

濃い色のマントを羽織った男を見て、智也は顔面が蒼白になった。

カインは智也の裂かれたドレスの胸元をニヤニヤと眺めながら口を開いた。

「この男は、ギルドという。私が婚姻する女が契約した魔法使いだ。このマントの色を見れば、この男がどれほどの力量を持つかお前にも分かるだろう? 俺は、この男を手に入れるためにあの女と結婚するといっても過言ではない」

カインは一度言葉を切り、智也を見据えた。

「それにしても、アーサーが契約した魔法使いのマントのあの色は何だ? あんな色見たこともない。この世界にあのような魔法使いがいようとはな。それも、アーサーの契約魔法使いになっているなど……」

カインは途中で言葉を切った。

だが、『許せぬ』という嫉妬の声が聞こえたように智也には思えた。

この部屋に入ってからずっと薄笑いを浮かべていたカインが、初めて顔を歪めている。智也は、モモを抱く魔法使いを見つめながら口を開いた。

「カイン……あなたは、その魔法使いが欲しくて正妃となる女性を選んだの?」

「ああ、そうだ。王位
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